守山区の整体院が教える、痛みと不健康のサイクルを断つ生活習慣
こんにちは。
名古屋市守山区で整体院「フィジオサロンキムラ」を運営している理学療法士の木村です。
今回は、「痛みと不健康のサイクル」についてお話ししたいと思います。
慢性的な痛みを抱えていると、私たちは日常の活動が制限されがちです。
「痛みが悪化するのでは?」という不安から、動くのが怖くなり、身体をかばうようになってしまいます。
しかし、その「動かない選択」が実はさらなる不健康を引き起こしてしまうことがあります。このような痛みと不健康のサイクルに陥ると、元気を取り戻すのが難しくなるため、早期に対応することが重要です。
不健康のサイクルの例
以下に、よく見られる不健康のサイクルの例を挙げます。
STEP 1: 最初のトリガー
膝の痛み(加齢による)
加齢とともに、膝や腰に痛みが生じることがあります。この痛みが、活動を控えるきっかけになることが多いです。
STEP 2: 活動量の減少
歩くのが辛くなり、外出が減る
膝の痛みを避けるために、日常的な外出や運動が減り、家にいる時間が長くなります。この段階で、運動不足が始まります。
STEP 3: 心身への影響
活動性の減少による心身の不調
外出が減ることで、社会的な交流や趣味の時間が減り、気分が落ち込んだり、ストレスが増えることがあります。これが心身の健康に悪影響を与えます。
STEP 4: 身体機能の低下
関節が硬くなり、筋力や体力の低下
活動量の減少に伴い、筋力や体力が徐々に低下します。関節が硬くなり、可動域も狭くなるため、さらに動きにくくなります。
STEP 5: 症状の悪化
膝痛の増悪
筋力低下と関節の硬さが進行することで、膝の痛みがさらに悪化します。この段階で、痛みがより強くなり、動くことが一層難しくなります。
STEP 6: リスク増加
転倒や骨折のリスク増加
体力やバランス感覚が低下することで、転倒や骨折のリスクが高まります。特に高齢者にとっては、転倒による骨折は大きな健康リスクです。
STEP 7: 重大な健康問題
寝たきりや肺炎などの深刻な病気
不健康のサイクルが進むと、寝たきりになったり、肺炎などの深刻な病気を引き起こすリスクが増加します。これが最終的に生活の質を大きく損なう結果となります。
なぜこのサイクルに陥るのか?
多くの人がこのサイクルに陥る理由は、痛みを「動かさない方が良い」と誤解してしまうからです。痛みを避けるために安静にしすぎると、筋力や柔軟性が失われ、痛みが逆に悪化します。特に慢性的な痛みにおいては、適度に体を動かすことが回復への第一歩になります。
サイクルを断ち切るために
このサイクルを断ち切るためには、正しい知識と適切なサポートが重要です。膝や腰の痛みを持つ人でも、無理のない範囲で体を動かし、筋力を維持することが必要です。たとえば、軽いストレッチや自宅でできる簡単なエクササイズを取り入れることで、体力の低下を防ぎ、痛みの軽減が期待できます。
フィジオサロンキムラでは、個々の状態に合わせたリハビリや運動プランを提供しています。痛みを抱えながらも、少しずつ活動量を増やし、元気な体を取り戻すためのお手伝いをしています。
結論
痛みと不健康のサイクルは、意識的に取り組むことで断ち切ることが可能です。もし、痛みで動けなくなってしまったと感じているなら、ぜひ一度ご相談ください。フィジオサロンキムラでは、あなたが再びアクティブな生活を取り戻すためのサポートを提供しています。痛みを恐れず、前向きに行動し、健康を取り戻しましょう。
参考文献
Moseley, G. Lorimer (2007). Explain Pain. Noigroup Publications.
- 慢性痛に対する理解と脳が痛みを作り出すメカニズムについて詳しく解説されている本。ロリマー・モズリー博士の著作で、痛みの科学的な理解を一般の人にもわかりやすく説明しています。
Butler, D. S., & Moseley, G. L. (2013). The Explain Pain Handbook: Protectometer. Noigroup Publications.
- 痛みを管理するためのガイド。痛みがどのように脳に影響し、それを理解することでどのように対処できるかが解説されています。
Nijs, J., Van Houdenhove, B., Oostendorp, R. A. B., et al. (2010). Pain neuroscience education: teaching people about pain: why and how. Pain Management.
- 慢性的な痛みに対する教育が、患者にどのように効果的かを説明する論文。痛みの認識を変えることで治療効果を高めることを提案しています。
Geneen, L. J., et al. (2017). Physical activity and exercise for chronic pain in adults: an overview of Cochrane Reviews. Cochrane Database of Systematic Reviews.
- 慢性痛に対する身体活動とエクササイズの効果に関するレビュー。身体を動かすことが慢性痛の改善に役立つことを示しています。
McGill, S. M. (2007). Low Back Disorders: Evidence-Based Prevention and Rehabilitation. Human Kinetics.
- 慢性的な腰痛とその予防やリハビリテーションについての本。痛みと不健康のサイクルに関する理解を深めるための具体的な例が挙げられています。