初めての整体でも安心。カウンセリングであなたの痛みに寄り添います
こんにちは、フィジオサロンキムラ代表、理学療法士の木村晋一朗です。
整体院で施術を受ける際、初回に必ず行われる カウンセリング。ただ単に症状を聞き出すだけでなく、これには重要な目的があります。それは、 痛みの根本原因を特定し、最適な施術プランを組み立てること です。
同じような症状に見えても、患者ごとに痛みの原因や生活習慣、姿勢のクセは異なります。例えば、腰痛を引き起こす要因が姿勢の悪さなのか、長時間の座位による筋肉の負担なのかでは、施術のアプローチも変わります。
さらに、カウンセリングを通じて得られる情報は、 施術の効果を高めるだけでなく、長期的な健康維持にも役立つ のです。
本記事では、初回カウンセリングがどのように痛みの原因特定と施術効果の向上に貢献するのか、具体的な例を交えながら詳しく解説していきます。
日常生活や活動の制限度合い
患者の日常生活のパターンを把握することで、痛みの原因や悪化要因を見つける手がかりになります。
- 立ち仕事:足腰にかかる負担が痛みを引き起こしている可能性があります。
- 長時間の座位:デスクワークや車の運転が腰や肩への負担となるケースが多いため、こうした習慣の影響を確認します。
症状が悪化する姿勢や動作
特定の姿勢や動作が症状の悪化に関わる場合、それが施術の焦点となります。
- 例:長時間の座り姿勢が腰痛を悪化させる場合、姿勢改善が必要です。
- 施術だけでなく、日常生活のアドバイスを通じて、患者自身も症状の緩和に取り組めるよう指導します。
症状が軽減する姿勢や動作
症状が楽になる姿勢や動作は、施術や日常的なケアの方向性を決定するために役立ちます。
- 例:頚椎神経根症の患者が、手を頭の後ろに置くと症状が軽減する場合、その姿勢を使ったセルフケアを提案することが効果的です。
24時間の症状の変動
痛みの時間帯ごとの変化を分析することで、原因の特定がしやすくなります。
- 例:椎間板性の腰痛:朝起きた時に強くなる傾向があります。
- 例:筋膜性の痛み:夕方にかけて痛みが増すことが多いです。
この情報をもとに、患者の日常リズムに合わせた施術やアドバイスを提供します。
レッドフラッグの確認
急激な体重減少や発熱、しびれなど、重大な疾患の兆候を見逃さないことも、整体カウンセリングでの重要な目的の一つです。これらの症状が見られた場合は、医療機関への受診を勧め、適切な対応を促します。
- 例:急な体重減少がある場合、内臓疾患の可能性を考慮します。
予後に関する共有
患者がどの程度の期間で症状が改善するかの見込みを共有し、 施術の目標を明確にする ことも重要です。明確なゴールを設定することで、患者が施術に対して前向きに取り組むモチベーションが高まります。
- 例:2〜3ヶ月で腰痛の改善が見込まれる場合、その期間の目標と施術回数を提案します。
まとめ
初回カウンセリングでは、痛みや不調を総合的に分析することが、的確な施術プランを立てる鍵となります。 日常生活での負担や症状の時間的な変動、症状を悪化・軽減させる要因を見極めることで、根本的な改善を目指します。また、レッドフラッグの確認や予後の共有を通じて、安心感と信頼関係を構築し、患者が安心して施術を受けられるようサポートします。